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【成功のカギは間取り!?】二世帯住宅でトラブルにならない設計

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「こんなはずじゃなかった…」同居後のリアルなギャップ

二世帯住宅は、親の老後を見守りつつ子育てのサポートも受けられる、安心感のある暮らし方として人気な住宅です。
しかし、実際に同居してみると、「生活音が気になる」「お風呂やキッチンのタイミングが重なる」といった気を遣う場面が多く、日々の暮らしの中でストレスを感じ、トラブルに発展するケースも少なくありません。

実は多くの場合、その原因が“間取り”にあるんです。

本記事では、二世帯住宅をお考えのみなさんが思わぬトラブルに遭わないよう、よくあるトラブルと間取りの工夫について具体的にご紹介します。

二世帯住宅で起こりうるトラブルとは?

悩む女性

まず、間取りを考える上で気になる「よくあるトラブル」について。
せっかくの二世帯住宅でストレスを溜め込まないよう、起こりやすいトラブルと気をつけるべきポイントを事前に把握しておきましょう。

プライベート空間の境界が曖昧

相手との距離が近い間取りの場合、生活音が常にきこえて落ち着かない、眠れないといったストレスが生じることがあります。

特に寝室の配置や水回りの位置によっては、調理中のニオイ、話し声、テレビの音、足音、排水音などが直接響き、精神的な負担を感じる人も少なくないようです。
また朝の洗面所やトイレ、キッチンの使用が重なるなど、生活動線がぶつかると小さな不満が積もりやすくなります。

ライフスタイルの違いが衝突につながってしまう

ライフスタイルの違いがストレスの原因になることもあります。
さらに、リビングでの過ごし方や掃除のタイミング、食事のスタイルなど、世帯ごとの価値観が表れやすい場面では衝突が起こりやすいようです。

“間取り”に注目!リフォームを成功に導く設計は

リフォームを成功させるには、トラブルを回避する工夫を施した「間取り設計」がカギとなります。3つのスタイルから、自分たちのライフスタイルに合った間取りを選びましょう。

今回はそれぞれのメリット・デメリット・費用相場に焦点を当ててご紹介します。

3つの間取り設計

完全同居型|関係性の深い家族に向いている設計

費用相場:約1,800万円~3,600万円

リビングやダイニング、キッチンなど大まかな生活空間を共有し、寝室などのプライベート空間を世帯ごとに設けるスタイルです。
もっとも費用を抑えやすく、家族のつながりを感じやすいのが特徴です。

子育て世帯にとっては、祖父母のサポートが得られることが大きなメリットです。
保育園の送迎や子どもの急な体調不良にもすぐ対応でき、共働き世帯にとっては心強い環境になるでしょう。
また、親世代の将来的な介護にも柔軟に対応できる点もポイントです。

一方で、生活リズムや家事の進め方、音の感じ方などでストレスが生じる可能性もあります。
お互いの気配を感じる距離だからこそ、プライベート空間の配置や遮音対策など、空間的な工夫が求められます。

部分共用型│コストを抑え、適度な距離感を保つ設計

費用相場:約2,400万円~4,500万円程度

玄関やリビングなど一部を共有し、プライベート空間は世帯ごとに設けるスタイルです。
共有スペースの工夫次第で、自然なふれあいと適度な距離感を両立できます

部分共用型は、比較的コンパクトな敷地でも実現しやすく、完全分離型に比べてコストを抑えやすいところがポイントです。
また、共有部分を通じた世帯間の自然な交流が生まれやすいでしょう。

ただ、共有部分の使い方や生活リズムの違いがトラブルの原因になることもあります。
例えばリビングや玄関などを共有するケースでは、ゾーニング(導線)設計や生活ルールのすり合わせがポイントとなるでしょう。

施工事例│実家を2世帯に車庫付増築リノベ-ション

完全分離型|お互いの生活リズムを尊重する設計

費用相場:約3,000万円~5,500万円程度

玄関やキッチン、浴室などのほとんどの生活スペースを世帯ごとに設けるスタイルです。
まるで同じ敷地内に2軒の家があるような設計で、お互いの生活に干渉せず、心地よい距離感を保てます。

このスタイルは静かに過ごしたい親世帯と、仕事や子育てで生活時間が不規則な子世帯とでは、音やニオイの干渉も少なく、程よい距離感と快適さを保ちやすい点が魅力です。

その一方で、3つのスタイルの中でもっとも建築コストが高く、敷地もある程度の広さが必要です。
また、世帯間のコミュニケーションが少なくなる傾向にあるため、意識的な交流も大切です。

3つの間取り設計の比較表

間取り設計 メリット デメリット 費用相場
完全同居型 世帯間の繋がりが強い
建築コストを抑えられる
プライバシー確保が難しい
共有空間で摩擦が起きがち
約1,800万円〜3,600万円
部分共用型 適度な距離感を保てる
比較的コストを抑えられる
生活時間のズレが負担に
共有空間で摩擦が起きがち
約2,400万円〜4,500万円
完全分離型 世帯間の干渉が少ない
プライバシーが確保される
建築コストが高い
世帯間の関わりが減りがち
約3,000万円〜5,500万円

間取りを考える前に、家族で話し合いたいこと

共有スペースには、それぞれの希望を明確に

玄関やキッチン、浴室など、共有できる場所・できない場所を世帯ごとに話し合い、明確にしましょう。「完全分離型にしたい」「日中は一緒に過ごしたい」など、それぞれの希望や生活リズムをすり合わせることが、成功する間取りへ繋がるでしょう。

金銭面の分担

リフォーム費用や光熱費の分担を曖昧にしたまま進めると後悔につながります。
住宅ローンの組み方(親子リレーローン、ペアローンなど)や税制優遇(区分登記での固定資産税の軽減など)についても家族で理解を共有し、納得の行く将来設計を目指しましょう。

相談から完成までの流れ

二世帯住宅のリフォームは、まず専門家とのヒアリングで要望を整理することから始まります。
そこから間取りプランの提案、見積もり、契約、着工、引き渡しといった流れで進むのが一般的です。途中で計画に変更が生じる可能性もあるため、柔軟に対応してくれるパートナー選びが重要です。

リフォーム会社選びのポイント

リフォーム会社を選ぶときは豊富な施工実績や提案力はもちろん、見積もりの分かりやすさ、そして工事後のアフターサポートが充実しているかを確認しましょう。
地域に根差した会社は、きめ細やかな対応が期待でき、安心して相談できるかもしれません。

補助金・助成金の活用

二世帯住宅のリフォームでは「子育てグリーン住宅支援事業」など、国や自治体の補助制度を活用できる場合があります。
こうした制度を利用すれば、コスト負担を抑えられるため、申請時期や条件について専門家に相談してみましょう。

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まとめ|二世帯住宅成功のカギは「間取り」

複数の家
二世帯住宅での暮らしを成功させるには、トラブル回避のための「間取り設計」が決定的なカギを握っています。
また、間取りタイプごとの特徴や費用感を把握しておくことで、家族構成やライフスタイルに合った選択がしやすくなります。

「どこまで共有するか」「それぞれの希望は何か」を家族でしっかり話し合い、暮らしやすい住まいを目指して間取りを整えていくことが、二世帯住宅を成功に導く第一歩となるでしょう。

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